～こころボックスシリーズ～

とある小さな喫茶店。
元気のない高校生に、喫茶店のマスターが優しく語り掛けます。

突然だが、クイズを出すよ？

３人が、ある文房具に対して印象を言っている。
その文房具とは何かな……？

Ａくん「何か長細かったよ？」
Ｂさん「六角形かな？真ん中に黒い点があった！」
Ｃくん「え、うそ？丸かったよ。確かに真ん中に黒いのはあったけどさ」

彼らは何のことを言っているか、わかるかな……？

３、２、１
はい、時間切れ。

正解は鉛筆。
３人は鉛筆を見て、それぞれ別の角度で見て印象を言っていた。
Ａくんは『横』、Ｂさんは『真上』、Ｃくんは『真下』から鉛筆を見ていたんだ。

当たったかな……？
回りくどくなってしまったけれど、結局、何を言いたいか。

物事は観点、視点を変えてみることによって、全然違うものに成り得るってこと。

もっと言えば、キミの抱えてる大きな悩みだって、視点を変えることによって、全然違うモノになる……かもしれない。
例えば、Ｄさんの『大きな悩み』は、Ｅくんには『全然大したことがない』かもしれないし、

逆に。
Ｅくんの『大きな悩み』は、Ｄさんには、『全く気にもならないこと』かもしれない。

物事を一方向だけで捉《とら》えてしまって突き進むと、どんどん思考が怖い方向に行ってしまって、逃げ道が無くなり苦しくなってしまう。
そうなる前に、思考を一旦リセットして、視点……観点を切り替えると意外と光が見えてきたりする。

とは言っても、物事はそんなに単純なものではない。
けれど、『観点の切り替え』これを意識することで、ほんのちょっぴり気が軽くなったりするのだよ。

わかっているようで、困っている時ほど、迷っている時ほど、忘れがちなことだと思う。

僕は壁にぶち当たった時、『脳内スイッチ』を切り替える。
カチッカチッとね。

そのスイッチは丸いダイヤル式になっていて、スイッチをカチカチと回すごとに視点が変わるんだ。

自分が、前を向ける角度を見つけてスイッチを止める。

上手く行かなかったら、また回せばいいんだ。

何回でもね。

もし良かったらキミの脳内スイッチを僕に回させてくれないか？
光がみえてくるかもしれないよ

・台本（ゆるボイ！）
脳内スイッチ(辛い悩みの乗り越えかた)～こころボックスシリーズ～【性別不問１名】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ﾆｸｷｭｰP