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【女声2名】揺蕩海月(たゆたふくらげ)~ある夏の日~
written by ニクキューP
  • 学校/学園
  • 少女
  • 同級生
  • 百合
  • 友情
  • 癒し
公開日2021年08月13日 14:02 更新日2023年05月24日 21:37
文字数
1965文字(約 6分33秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
2 人
演者役柄
直美>ゆるふわ少女、理津美>サバサバ少女
視聴者役柄
癒されたい視聴者
場所
通学中の道端
あらすじ
揺蕩海月(たゆたふくらげ)

揺蕩海月の世界へようこそ

揺蕩海月、略して、たゆくら

ここでは、心がほっこりとする物語をお届けします。

今回のお話、タイトル「たゆたうくらげ~ある夏の日~」

今回の主人公は、たゆくらヒロインの理津美と直美。
ある夏の日、二人一緒に歩きながら他愛もない話をしています。

クールな理津美に直美は少し寂しげです。
本編
 ――語り部:理津美

まぶしい!
太陽の光に目眩(めまい)がする。

日に日に暑さが倍増していくな。
インドア勢の私には、辛い季節がやってきた。

まだ朝なのに、この殺人的暑さは何?
昼になったときのことを考えたくない。もう溶けそうだ。むしろ溶けたい。


直美:「りっちゃーん! おっはよー!」

後ろから直美が、手を振って追いかけてくる。
こんな暑い中走ってくるなんて、常軌を逸している。

理津美:「おはよう。朝から無駄に元気ね。」

直美:「いつも直美は元気だよ!」
理津美:「そっか。なんかもう、見てるだけで暑苦しいわね。」

直美:「ひどーい!」
理津美:「まあ、何にしても元気なのは良いことよ。」

直美:「もー! 直美のことを元気しか取り柄が無いみたいに言わないでよー!」
理津美:「あら、ちがうの?」

直美:「ひどい!やっぱり、りっちゃんドSだ!」
理津美:「やっぱりって、あなた……私のことどう思っているのよ?」

直美:「息をするかのように辛辣な発言を吐露するクールビューティりっちゃん。」
理津美:「何それ。辛辣だなんて……事実を正直に言っただけなのに。」

直美:「事実……! 正直……! 直美、もう立ち直れない……死にそう。いや、死んだ。」
理津美:「それは、黙ってもらえるってことかしら?」

直美:「ええー! 嫌だ。黙らない! 黙ったら死ぬ!」
理津美:「何かもう色々と情緒不安定ね。」

直美:「だって、直美、理っちゃんと話したいもん。」
理津美:「あら、かわいいこと言うじゃない?」

直美:「……ん?いつも直美は可愛いよ?」
理津美:「出たわね。天然ゆるふわ少女E判定直美。」

直美:「やめてー! 美少女戦士みたいな言い方で、E判定押し出さないでよー!」
理津美:「前に、玲ちゃんが言ってたフレーズ気に入ったの。」

直美:「ひどーい! 玲ちゃんめー!」
理津美:「うふふっ、まあ無事、大学に合格できたのだから良いじゃない。補欠だけど。」

直美:「補欠だけど。は、余計だよーっ!」
理津美:「何にしても、これから4年間は、3人一緒に居られるわけね。」

直美:「そーなんだけど、理っちゃんは、来年東京行っちゃうじゃない?」
理津美:「そうね。行っちゃうわね。」

直美:「はなればなれだー」
理津美:「そうね。はなればなれね。」

直美:「うわっ。何かその反応冷たくない? クールビューティ理津美だ!」
理津美:「やめて。天然ゆるふわ少女E判定直美さん。」

直美:「……うん。何か不毛な争いのような気がするからやめる。」
理津美:「そうね、それがお互いの幸せのためね。」

直美:「ぴえん超えてぱおん。」
理津美:「……声に出して使ってる人初めて見た。」

直美:「うそっ?!」
理津美:「ゆるふわじゃなくて、E判定の方に言葉の重みが増すからやめたほうが良いかも。」

直美:「わわわっ、じゃあやめる!」
理津美:「賢明ね。」

直美:「はあ、来年から玲ちゃんと2人で、やっていけるかなあ……」
理津美:「大丈夫よ。新しい友達もできるんじゃない?」

直美:「ええー! 理っちゃん、東京で新しい友達見つけて直美達を捨てるんだあ! うわきものー!」
理津美:「なにそれ?」

直美:「理っちゃん、否定も肯定もしない。直美、むせび泣く。」
理津美:「そんな言葉、どこで覚えるのよ? だって、先のことは誰にもわからないもの。」

直美:「わー!そんな元も子もないこと言わないでよー!」
理津美:「ふふっ(笑)先のことはわからないけれど、私が東京キャンパス行っても直ちゃん、玲ちゃんとの付き合いは変わらないと思うわ。」

直美:「わーい、良かったー! びっくりさせないでよー。」
理津美:「ええー……何でよ?」

直美:「直美、理っちゃん居なくなったら寂しくて死んじゃうよ-。」
理津美:「まったく……大げさね。」

直美:「ホントだってーっ!」
理津美:「だって、来年になっても、どうせ、私の家にくるのでしょ?}

直美:「ええっ?! いいの?!」
理津美:「いいも何も、直ちゃんは、クラゲ目当てに来ると思っていたけど?」

直美:「わーい! 行く行く! 毎日行く!」
理津美:「それはやめて。」

直美:「話の流れで、うなずくかと思ったけど、ダメだったか。」
理津美:「そんな訳ないでしょ。まったくもう。」

(間)

直美:「……ね? 理っちゃん、手繋いで良い?」
理津美:「えっ、何よ急に? ダーメ。」

直美:「そんなバッサリ拒否しなくても、いいじゃーん! なんか理っちゃんが東京行っちゃうと思ったら、寂しくなっちゃった。」
理津美:「だって、手を繋ぐなんて、人も見ているし恥ずかしいでしょ?」

直美:「あははっ! 理っちゃんって可愛いところあるよね。」
理津美:「うるさいっ!」

(間)

直美:「じゃーあ……こう言うのは?」

 ――理津美、少し照れながら

理津美:「……まったくもう。少しだけだからね?」

直美:「えへへ、やったね。」
理津美:「ほら、早く行くわよ!」

直美:「はーい!」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【女声2名】揺蕩海月(たゆたふくらげ)~ある夏の日~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ニクキューP
ライター情報
猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
ゆるふわ台本多め
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