- ヤンデレ
- アイドル
- ストーカー
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2024文字(約 6分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アイドル
視聴者役柄
ストーカー
場所
指定なし
あらすじ
デビュー間もない頃から追い続けたアイドルに恋愛感情を抱いてしまい、また古参特有の独占欲からストーカー行為に走ってしまった貴方。アイドル当人に咎められることで改心する。街共々アイドルから離れ、新たな一歩を踏み出していたが……
本編
【走る音】
はぁっ……はぁっ……!
【走る音】
ま、待って……待ちなさい……!
ッ捕まえた!
やった……はは……!
手……もう、離さない……!
て、抵抗しても無駄ですからね。
コレ、護身用のスタンガン。電圧は改造してあります。
バチンってホラ。まだ試してないけど多分、気絶じゃ済まないと思います。
どうして私がこんなものを買う羽目になったかご存知ですよね。
知らないなんて言わせない……。
そう。貴方のせい。
貴方の卑劣なストーカー行為のせいでっ……!
あれから夜道を歩く時も、ライブパフォーマンスの時も、家でお風呂に入る時だって気が休まらない。
全部貴方のせい!
素敵なファンだと思ってたのに……!
尾行、盗撮、盗聴、終いには私の知人男性にまで危害を及ぼすなんて!
は……一年前のこと……?
なんですか。終わったことだって言いたいんですか。
あんな弁護士も介さない示談交渉もどきで済んだと思ってるなら大間違いですよ。私にはまだ心に深い……深い深い傷が残っているんです!
ええ。謝って下さい。
私の目を見て、頭を下げて、誠意ある謝罪をして下さい。
…………。
したところで終わりにしませんけど。
私が何故警察に通報せず、示談交渉もお金ではなくストーカー行為をやめてくださいという一点だけにしたかおわかりですか?
貴方なら、必ず……絶対に更生してくれると信じていたからです。(ここから温かい声で)
だって貴方は私が、いえ私達が路上ライブの時から応援してくれた中の一人……地下でも一生懸命応援してくれた大切なファンだから……!
ファンレターだって今でも全部、捨てずにとってあります。
この手の感触だって握手会で何度も……目をつむってたって貴方だって分かる。
貴方はその後に他のメンバーともしっかり握手するけど。(ここだけ急に冷め、早口)
ツーショットチェキだって貴方とのだけはデータに残して保存してた。
来てくれない日は気分が乗らなかった。
私にとって貴方が何よりの励みだった。
……とにかく。
貴方には失望しました。
コンビニで出くわした時、心臓が飛び出るかと……。
また私の行き付けの店とかチェックしてるんでしょう。最低……。
何を驚いてるんですか?
ええ。私、この街に引っ越したんです。
貴方がまたストーカー行為に走らないか逐一確認出来るよう、貴方が越してきたこの街に。
ですから! 貴方が越してきた街に私も来たんです! 貴方を監視する為に!
折角事務所にバレないよう私個人で示談交渉してあげたのに……まさか遠くへ逃げるどころか、ライブにも一切来なくなるなんて……。
なんですかその顔。
私、おかしなこと言ってます?
貴方がライブに来てくれないと私のストーカー行為をしているのかどうか分からないじゃないですか。
百歩譲って、ライブに来なくなるのは良しとしましょう。
今の御時世、私という“アイドル”を推すなら、足を運ばずとも推せますからね。
貴方が未だに私に対し、アイドルに向けるものではない個人的……その、恋愛感情を向けるのも致し方ないと思います……。(照れ)
しかし別のアイドルグループを応援するようになるなんて……! それもメジャーな!
貴方の趣味嗜好なんて手にとるように分かる。
箱推しを装って、あの真面目そうなセンターの子が推しなんでしょう?
というか写真集もネットで購入してましたもんね。深夜のバラエティも欠かさず観て。CMもチェックして。
チッ……。
次はあの子ですか?
それとも職場の同僚さん?
フッ。まあ、私に向けていた視線に比べればどれもこれも大した感情はないと推測できますが。
おかしい?
私のドコがおかしいんですか?
なっ……!? 私がストーカー!!?
言うに事かいて貴方って人は……! 信じられない……!
(論破開始)
いやっ……。
それは……。
だからその……貴方を……。(詰められ、怯む)
う、うるさい!(逆ギレ)
悪いのは貴方なんだからっ!
私の人生の大部分を占めた貴方がっ!
ずっと私を見てた癖に、ちょっと注意したら居なくなって……ずっと胸に大きな穴が空いたまま……この一年間貴方を追うことでしか私は……!(泣き出す)
だから貴方はっ、私の目の届く範囲に居ないといけないの!
私だけのファンでいないとダメなの!
……あ。
手、湿ってる……。
そう。この緊張した手汗……。
すんすん(嗅ぐ)……ああ、変わらない……。
あむっ。(指を舐めだす)
(以降、舐めながら)
んん……しょっぱぁい……へへ……。
……あ。
ち、違いますコレは!
貴方が指から快楽物質のようなものを放つからっ……!
とにかく! 貴方にはこのまま! 私の家まで来てもらいますからね!
抵抗したらスタンガンです!
何処かって……貴方と同じマンションに決まってるでしょう! ゆくゆくは隣を空き部屋にして移る予定です!
この一年間、貴方に見せてない新曲が溜まってるんです!
ああ衣装も引っ張り出さないと……! 椅子に縛り付けてでも私だけのライブを見てもらいますから……!
とびっきりのファンサービスをお見舞いしてあげますよ。
もう二度と、私から離れなくなるような……ね。
はぁっ……はぁっ……!
【走る音】
ま、待って……待ちなさい……!
ッ捕まえた!
やった……はは……!
手……もう、離さない……!
て、抵抗しても無駄ですからね。
コレ、護身用のスタンガン。電圧は改造してあります。
バチンってホラ。まだ試してないけど多分、気絶じゃ済まないと思います。
どうして私がこんなものを買う羽目になったかご存知ですよね。
知らないなんて言わせない……。
そう。貴方のせい。
貴方の卑劣なストーカー行為のせいでっ……!
あれから夜道を歩く時も、ライブパフォーマンスの時も、家でお風呂に入る時だって気が休まらない。
全部貴方のせい!
素敵なファンだと思ってたのに……!
尾行、盗撮、盗聴、終いには私の知人男性にまで危害を及ぼすなんて!
は……一年前のこと……?
なんですか。終わったことだって言いたいんですか。
あんな弁護士も介さない示談交渉もどきで済んだと思ってるなら大間違いですよ。私にはまだ心に深い……深い深い傷が残っているんです!
ええ。謝って下さい。
私の目を見て、頭を下げて、誠意ある謝罪をして下さい。
…………。
したところで終わりにしませんけど。
私が何故警察に通報せず、示談交渉もお金ではなくストーカー行為をやめてくださいという一点だけにしたかおわかりですか?
貴方なら、必ず……絶対に更生してくれると信じていたからです。(ここから温かい声で)
だって貴方は私が、いえ私達が路上ライブの時から応援してくれた中の一人……地下でも一生懸命応援してくれた大切なファンだから……!
ファンレターだって今でも全部、捨てずにとってあります。
この手の感触だって握手会で何度も……目をつむってたって貴方だって分かる。
貴方はその後に他のメンバーともしっかり握手するけど。(ここだけ急に冷め、早口)
ツーショットチェキだって貴方とのだけはデータに残して保存してた。
来てくれない日は気分が乗らなかった。
私にとって貴方が何よりの励みだった。
……とにかく。
貴方には失望しました。
コンビニで出くわした時、心臓が飛び出るかと……。
また私の行き付けの店とかチェックしてるんでしょう。最低……。
何を驚いてるんですか?
ええ。私、この街に引っ越したんです。
貴方がまたストーカー行為に走らないか逐一確認出来るよう、貴方が越してきたこの街に。
ですから! 貴方が越してきた街に私も来たんです! 貴方を監視する為に!
折角事務所にバレないよう私個人で示談交渉してあげたのに……まさか遠くへ逃げるどころか、ライブにも一切来なくなるなんて……。
なんですかその顔。
私、おかしなこと言ってます?
貴方がライブに来てくれないと私のストーカー行為をしているのかどうか分からないじゃないですか。
百歩譲って、ライブに来なくなるのは良しとしましょう。
今の御時世、私という“アイドル”を推すなら、足を運ばずとも推せますからね。
貴方が未だに私に対し、アイドルに向けるものではない個人的……その、恋愛感情を向けるのも致し方ないと思います……。(照れ)
しかし別のアイドルグループを応援するようになるなんて……! それもメジャーな!
貴方の趣味嗜好なんて手にとるように分かる。
箱推しを装って、あの真面目そうなセンターの子が推しなんでしょう?
というか写真集もネットで購入してましたもんね。深夜のバラエティも欠かさず観て。CMもチェックして。
チッ……。
次はあの子ですか?
それとも職場の同僚さん?
フッ。まあ、私に向けていた視線に比べればどれもこれも大した感情はないと推測できますが。
おかしい?
私のドコがおかしいんですか?
なっ……!? 私がストーカー!!?
言うに事かいて貴方って人は……! 信じられない……!
(論破開始)
いやっ……。
それは……。
だからその……貴方を……。(詰められ、怯む)
う、うるさい!(逆ギレ)
悪いのは貴方なんだからっ!
私の人生の大部分を占めた貴方がっ!
ずっと私を見てた癖に、ちょっと注意したら居なくなって……ずっと胸に大きな穴が空いたまま……この一年間貴方を追うことでしか私は……!(泣き出す)
だから貴方はっ、私の目の届く範囲に居ないといけないの!
私だけのファンでいないとダメなの!
……あ。
手、湿ってる……。
そう。この緊張した手汗……。
すんすん(嗅ぐ)……ああ、変わらない……。
あむっ。(指を舐めだす)
(以降、舐めながら)
んん……しょっぱぁい……へへ……。
……あ。
ち、違いますコレは!
貴方が指から快楽物質のようなものを放つからっ……!
とにかく! 貴方にはこのまま! 私の家まで来てもらいますからね!
抵抗したらスタンガンです!
何処かって……貴方と同じマンションに決まってるでしょう! ゆくゆくは隣を空き部屋にして移る予定です!
この一年間、貴方に見せてない新曲が溜まってるんです!
ああ衣装も引っ張り出さないと……! 椅子に縛り付けてでも私だけのライブを見てもらいますから……!
とびっきりのファンサービスをお見舞いしてあげますよ。
もう二度と、私から離れなくなるような……ね。
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