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【ヤンデレ】魔女の妹に、彼女がいることがバレたら…
written by Cybistar
  • インモラル
  • ヤンデレ
  • 少女
  • 学生
  • 年下
  • 魔女
  • 女性優位
公開日2022年11月17日 19:30 更新日2022年11月18日 17:08
文字数
2732文字(約 9分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔法が下手な魔女で、視聴者の妹
視聴者役柄
魔法使いの男子学生
場所
現代日本
あらすじ
概要:
現代社会で細々と暮らす魔法使いの一家。そんな家庭の兄妹は仲は良いものの魔法使いとしての将来を巡って意見が食い違うことが多く、妹はあることを考えていた…

設定:
時代は現代で、学校やスマホなども普通に登場します。

兄…魔法使いだが、最近は魔法の修行をサボっている。

妹…兄が大好きな妹。魔法が下手で箒にも乗れないはずだが…?
本編
()=状況説明、お願いしたい演技等

[]=効果音、BGM(使用者様の判断で省略してもOKです)

【】=場所、場面

『』…魔法の詠唱部分。効果音の付与や種類等は使用者様の判断でご自由にアレンジして下さい。


【家の庭】

ふぅ〜〜…(深く息を吐く)

ほうきよ、飛べ』!

…う、『浮き上がれ』!

(少し間を開ける)

…あー、もう!
全然できない!

お兄ちゃんの杖、もう魔力切れちゃってるんじゃない?

う〜…
だって、何回やっても箒が飛ばないんだもん!

ねえ、もう一回お兄ちゃんがやってみせてよ。
はい、これ。

えっ、杖使わないの?
いやいや、そんなまさか…

う、嘘っ!?

飛べ、って言っただけで箒が空を飛び回ってる…
すごい!

ねえねえ、そのまま乗って飛んでみて!
庭の中だけでいいから!

…えー、なんでよー。
いっつも箒を飛ばすのはやってくれるのに、なんで乗ってくれないの?

あ、もしかして…高いところが怖くて乗れないの?(笑)

そうなんでしょ、お兄ちゃん?
ほらほら、違うんなら箒に乗って飛んでみなよ〜

そんな手には騙されない、って…
ちぇ〜 つまんないの。

はいはい、全部片付けて元のところに戻しておきますよ〜。
私はもうちょっと魔法の修行するから、お兄ちゃんは先に中、戻ってて。



【家の中】

[ドアを開ける音]

ふー、疲れた〜。

あ、お兄ちゃん。
慌ててスマホしまっちゃって…なんか取り込み中だった?
邪魔してごめんね。

ん、大丈夫?
なんだ、よかった〜。

あー…この服?
ちょっと魔法の詠唱が上手くいかなくてさ。

ずっと魔法唱え続けてたら、近所のカラスとか野良猫が私の魔力に反応して、興奮しちゃったみたいでさ〜。
つつかれたり引っ掻かれたりして、結構ボロボロになっちゃった。はは…
でもでも、それくらい私が魔女として認識されるようになったってことだから!
いつの間にか、かなり実力上げちゃったみたい(笑)

…声がうるさいって思われてただけ?
違います〜!
私はちゃんと周りの迷惑にならないように声抑えて練習してたし、あれは絶対に私をものすごい強い魔女だって警戒して、襲ってきてたんです〜!

え、怪我?
ううん、特に大きな怪我はしてないよ。
服が破れただけ。

…ありがとう、お兄ちゃん。
いつも支えてくれるお兄ちゃんの為にも、近いうちに必ず箒を乗りこなせるようになるから!

どうして…って、前から言ってるでしょ?

私は大きくなったら、お兄ちゃんを箒の後ろに乗せて、二人で世界中を飛び回って旅行するの!
それで、誰もいない静かで綺麗な場所を見つけて、そこにでっかい魔法の家を建ててお兄ちゃんと一緒に暮らすの。

この家もいいけど…やっぱり、今の世の中じゃ外で堂々と魔法なんて使えないし、私達一家が魔法使いだって周りの人にバレたら大変でしょ?

だから、今の時代を生きる魔法使いとしては結構現実的な考え方だと思わない、お兄ちゃん?

もー、またそれ?
科学がー、とか。
法律がー、とか!
そういうお説教はもう聞き飽きました!

仮にも魔法使いの家の跡継ぎなんだから、もう少し自分の立場を自覚したらどう?

箒に乗るのだって一番基礎の魔法なのに、実際に使うと近所迷惑になるからって、やり方覚えただけで1回も使ってないし!

そりゃあ、お兄ちゃんの言うように、今のまま魔法使いってことを隠して周りに合わせて生きていく方が楽だし、実際にはそうするのが一番良いんだろうけど…

私は…お兄ちゃんと私が今よりもっと、魔法使いらしく自由に暮らせるようになりたいの!

私達のことを理解してくれない人のことなんて気にしなくていいからさ。
……ね?

つまり、まだまだお兄ちゃんは私の傍で、立派な魔女になれるまで助けてくれないといけないってこと!
わかった?

っていうかさ、さっきから私のやることを無駄だとか現実的じゃないって文句ばっかり言ってるけど、そういうお兄ちゃんは私が外で魔法の練習してる間、ここで何してたの?

さっきはなんでもないって言ってたけど、誰かと話してなかった?
ねえねえ、誰なの?
いいじゃん、教えてよ〜

それとも、人に教えられないような関係の相手がいるのかな〜?

ほら、早くスマホ見せてよ〜。
お願い〜。

(少し間を開ける)

(声のトーンを下げて)
いいから、早く見せてって言ってんじゃん。

…どれどれ。
さっきの履歴は…あった!
やっぱり電話してたんだ。

それで、この名前…女、だよね?
誰?
お兄ちゃんとどういう関係なの?

…は? 彼女?
私知らないんだけど。
なんで? いつから付き合ってたの?

(少し間を開ける)

ふーん…そんな前からだったんだ。
学校でその人から強い魔力を感じて話しかけて、そこから互いに魔法使いって知って仲良くなって……
へぇ〜…
もういいよ、わかったから。

そいつとお兄ちゃんの惚気話のろけばなしなんてどうでもいい。

とりあえずそこ、座って。

はぁ〜…

『座れ』。

…どうしたの、お兄ちゃん?
体、動かせないって?

よかった〜!
じゃ、ちゃんと魔法かかってるんだね!

お兄ちゃんも大人しく話を聞いてくれるみたいだし、先に彼女には「別れよう」って送っとくね。
…送信っと。
あ、どうせならそいつにも魔法かけて、もう二度とお兄ちゃんに関われないようにした方がいっか。
私って天才♪

ふふ…そうだよ。
今、私の命令魔法でお兄ちゃんのことを操ってるの。

抜け出そうとしても、今のお兄ちゃんの魔力じゃ無理だよ。
お兄ちゃん、最近ずっと魔法の修行サボってるから、結構魔力落ちてるでしょ?
箒を空に飛ばすみたいな、簡単で使い慣れた魔法ならごまかせるかもしれないけど…

私にはバレバレだったよ?
さっき箒に魔法かける時、杖使わなかったから指がすごい震えてたし、箒の飛び方もぎこちなかったしね。

そんな怒鳴らないでよ、本当のことなんだしさ。
…しょうがないなあ。

『黙れ』。

私さ、いつかはこの魔法使わないといけないってわかってたんだ。
お兄ちゃんは優しいけど、私がいくら「魔法使いとして二人で自由に暮らそう」って真剣に言っても、聞き入れてくれなかったし。

だから、お兄ちゃんに見つからないようにずーっとこっそり命令魔法の練習してたんだ。
勿論、さっきもね。
人間で実験はできないから、猫とかカラスみたいな動物で完全に私の命令通りに操れるまで、ひたすら魔法を繰り返しかけてたの。

おかげで、近く歩いただけで動物が殺気立つくらい魔力上がっちゃってさ。
お兄ちゃんの前で、魔力を抑えて魔法が下手なふりをする方が難しかったよ。

でも、それももうおしまい。

これからは私がお兄ちゃんを操って、二人の間に邪魔が入らないようにしてあげるからねっ。

お兄ちゃんがちゃんと私の言うこと聞けるようになったら、命令魔法も解いてあげる。

でも、それまでに二人だけの家に引っ越せるように準備しておくから、もうちょっと待っててね。

それじゃあ、まずはその反抗的な顔を、私に夢中で他に何も見えないって顔に変えてあげる。

頑張って、私の言うことを聞ける良いお兄ちゃんになろうね。

――END――
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【ヤンデレ】魔女の妹に、彼女がいることがバレたら…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Cybistar
ライター情報
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