よくある男友達の日常会話。
イケメン松本とフツメン鈴木は高校の同級生。
学校の授業が終わり、２人はじゃれあいながら帰ります。

☆登場人物
●イケメン松本
男子高校生。
いつも無口なクールイケメン。
無口だが、唯一、鈴木の前では自分を出せるようです。

●フツメン鈴木
男子高校生。
チャラくて脳内は女の子のことでいっぱい。

鈴木：ふわあ……眠いわー。
松本：１日中眠い言ってるな。
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鈴木：眠いもんは眠い。
松本：そっか。
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鈴木：今日、これから何する？
松本：特に。
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鈴木：特に。とか一番困るヤツ。
松本：わり。
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鈴木：その口数少ないのが、モテの秘訣か。
松本：何それ。モテてねえよ。
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鈴木：モテるじゃん。
松本：何でよ。
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鈴木：だって、去年、松本が貰ったバレンタインのチョコの数、ぱなかった。
松本：義理だろ。
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鈴木：義理？　だったら、下駄箱とか机の中とか入れずに、直接松本にチョコ渡すだろ。
松本：そうか？
：
鈴木：そうだよ。机の中入りきらなくて、机の上に山積みなってたやん。
松本：ああー。そうだっけ。
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鈴木：他人事かよ。
松本：そんなことねえよ。
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鈴木：結局、いくつ貰った？
松本：えー……数えてない。
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鈴木：うわー。言ってみてー！
鈴木：チョコ貰いすぎて数えて無いとか俺も言ってみてー。
松本：だって、いくつかお前にあげたじゃん。
：
鈴木：そうだった。
松本：だろ？
：
鈴木：俺も、チョコ貰いすぎて食べきれなくて、友達にあげたすぎる人生だった。
松本：なんそれ？(笑)
：
鈴木：松本って、好きな女いないの？
松本：いないな。
：
鈴木：そうなん？
松本：付き合うとか面倒。
：
鈴木：うわー。表現がモテ男。
松本：なんそれ？
：
鈴木：俺、面倒とか言ってみてぇもん。
松本：そう？
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鈴木：その面倒なことを経験してみたい。
松本：ウケる。
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鈴木：いや、割と本気で。
松本：女と付き合って見れば良くね？
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鈴木：そんな自販機でジュース買うような手軽さで言うな。
松本：そんなこと思ってないよ。
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鈴木：モテるヤツに俺の気持ちはわかんねぇんだよ。
松本：いや、実際、鈴木モテるだろ。
：
鈴木：モテねえよ！
松本：そうか？
：
鈴木：そうだよ！　むしろ俺のこと好きなヤツ連れてこいよ！　今すぐココに！
松本：俺、鈴木のこと好きだけどな。
：
鈴木：男に言われても嬉しくねえよっ！
松本：そっか。
：
鈴木：松本って、女と付き合ったことある？
松本：ああ……ある、かな。
：
鈴木：まじかっ！
松本：うん。
：
鈴木：今は？
松本：フリー。
：
0：（間１秒　松本のスマホに着信）
鈴木：あ、松本、スマホ鳴ってる。
松本：ああ。
：
鈴木：見て良いよ。
松本：後でで良いよ。
：
鈴木：てか、見ろよ。
松本：あ、そう？　じゃあ。
：
鈴木：誰？
松本：ああ、姫宮《ひめみや》。
：
鈴木：え、姫宮って、姫宮結衣《ひめみや　ゆい》？
松本：うん、そう。
：
鈴木：え、姫宮のライム知ってるの？
松本：うん。
：
鈴木：うん、じゃねえよっ！　何で姫宮のライム知ってんだよ！
松本：怒るなよ。同じクラス委員だから連絡取りたいって。
：
鈴木：学校で直接話せばええやん。
松本：な。
：
鈴木：な。って、姫宮からライム聞かれたの？
松本：そんな感じ。
：
鈴木：まじかっ！
松本：まじ。
：
鈴木：うわー。俺もクラス委員になりてー。
松本：俺もなりたくてなった訳じゃないしな。
：
鈴木：で、何の用だった？
松本：ああ、これから打ち合わせしないかって。
：
鈴木：まじか。
松本：うん。
：
鈴木：行っていいよ。
松本：（否定）いいよ。
：
鈴木：だって、大事な用かも知れないじゃん。
松本：たぶん大した用じゃないから大丈夫。
：
鈴木：俺だったら飛んで行く。
松本：そっか。
：
鈴木：マジ行かないの？
松本：うん。
：
鈴木：なんで？
松本：鈴木と話してる方が楽しい。
：
鈴木：変なヤツ。
松本：そうか？
：
鈴木：それにしても姫宮っていいよなー。
松本：そう？
：
鈴木：いいじゃん。おっぱいデカいし。
松本：言い方。(笑)
：
鈴木：埋もれたいわー。
松本：ウケる。(笑)
：
鈴木：ちな、姫宮って何カップ？
松本：知らない。
：
鈴木：なんだよー！　役に立たねぇな！
松本：ひどい言われようだな（笑）
：
鈴木：今度、姫宮に何カップか聞いてみてよ。
松本：何でだよ？　嫌だよ。
：
鈴木：俺には必要な情報なんだよ！
松本：何に使うんだよ（笑）
：
鈴木：スーパー鈴木ブレインで、カップ数から姫宮の裸体を割り出して妄想する。
松本：脳内小学生だな。
：
鈴木：ちぇ、ダメかあ。
松本：普通にダメだろ。
：
鈴木：って、もしかして姫宮からバレンタインのチョコ貰った？
松本：ああ、うん。
：
鈴木：まじで？！
松本：義理だろ。
：
鈴木：どんなチョコだった？
松本：うーん……どんなんだっけな。
：
鈴木：姫宮からの「おチョコ様」を忘れたとは言わせねえ！
松本：おチョコ様って。
：
鈴木：どんなんだよ！
松本：どんなんって、鈴木、手に取って見てたよ。
：
鈴木：え、あのラッピングが激ヤバだったやつ？
松本：たぶんそれ。
：
鈴木：いやいやいや、あれ義理じゃないでしょ。大本命でしょ。
松本：そうか？
：
鈴木：で、ホワイトデー返したの？
松本：返した。
：
鈴木：どんなん？
松本：親が用意してくれたチョコ。
：
鈴木：え、それって姫宮だけ？
松本：いや、一律。
：
鈴木：おいおいおいおい。
松本：何？
：
鈴木：理解できない。
松本：そうか？
：
鈴木：だって、チョコだよ？
松本：チョコだな。
：
鈴木：姫宮だよ？
松本：姫宮だな。
：
鈴木：それを親チョコて！
松本：ダメか？
：
鈴木：ダメだろー。
松本：そうか。でももう、あげちゃったしな。
：
鈴木：姫宮、何て言ってた？
松本：ありがとうって。
：
鈴木：そりゃそうか。
松本：うん。
：
鈴木：俺だったら姫宮からチョコ貰ったら速攻、婚姻届を書かせるわ。
松本：まじか。
：
鈴木：そりゃそうだよ。気が変わったら困るじゃん。
松本：ウケる。
：
鈴木：キミは、そのチャンスを失ったわけだよ。
松本：そうか。
：
鈴木：そうか。じゃねえよ！
松本：ウケる。
：
鈴木：そっかー。姫宮は松本のこと好きだったのか。
松本：ごめん。
：
鈴木：謝ることねえよ。
松本：そっか。
：
鈴木：松本は好きな女いねえの？
松本：興味ない。
：
鈴木：まじか。
松本：うん。
：
鈴木：まさかの男に興味あるとか？
松本：なんそれ。
：
鈴木：えっ？　そうなん？
松本：そうなん？　って、意味分からん。
：
鈴木：あれだよ。男を恋愛対象として見れるか。ってことだよ。
松本：あ、うーん。流石にそれは無いかな。
：
鈴木：なんだ。
松本：何ガッカリしてんだよ。
：
鈴木：いや、松本がゲイでも別に不思議は無いかなって思った。
松本：基準がわからん。
：
鈴木：松本イケメンだし、普通に男からも好かれてるし、ワンチャンありかなって。
松本：ワンチャンねぇよ。
：
鈴木：なんだ、つまんねぇな。
松本：勝手にイメージして勝手にガッカリすんなよ。
：
鈴木：あはは。わり。
松本：仮に、俺にそう言うのがあったら、相手は鈴木だぞ。
：
鈴木：え、俺、イケメン違うし。
松本：俺にしたら、鈴木の方が俺よりイケメンだよ。
：
鈴木：それ無いわー。女子に言ったらぶっ飛ばされるパターンのヤツ。
松本：そんなこと無いだろ。
：
鈴木：じゃあ、付き合う？
松本：（了承）いいよ。
：
鈴木：受け入れるなよ！
松本：あははっ。
：
鈴木：まあ、言うて俺も松本と一緒に居たら楽しいけどな。
松本：さんきゅ。
：
鈴木：そっかー。姫宮かー。
松本：まだ言ってる。
：
鈴木：だってさー。
松本：じゃあ、告ってみたら良いじゃん。
：
鈴木：ムリムリムリ！
松本：そんなのわからないよ。
：
鈴木：だって、姫宮は松本が好きなんだぞ？　振られるに決まってんだろ。
松本：そうかな。
：
鈴木：そうだよ。
松本：俺は、鈴木と姫宮お似合いだと思うけどな。
：
鈴木：いやいやいや、姫キャラ姫宮に俺が釣り合う気がしない。
松本：そんなこと無いだろ。
：
鈴木：無理だわー。
松本：ははっ。まあ、鈴木と姫宮が付き合ったら、俺は寂しいけどな。
：
鈴木：まつもとー！
松本：何？
：
鈴木：お前、良い奴だな。
松本：知ってる。
：
鈴木：そこは否定しろよ。
松本：あはははっ。
：
鈴木：まったくなー。
松本：でも、鈴木とこうやって話してるときが一番楽しい。
：
鈴木：あ。俺も。
松本：ふふっ。
：
鈴木：じゃあ、いっか。
松本：だな。
：
鈴木：さて、そろそろ帰るか。
松本：おう。
：
鈴木：明日一時限目なんだっけ。
松本：あー。えっと現国。
：
鈴木：やっべ！　宿題やってねーや。矢部うるせーんだよな。
松本：だじゃれかよ。笑
鈴木：ちげーよバーカ
松本：そっか。がんばれ。
鈴木：ん、何がよ？
松本：だから、宿題
鈴木：そっか。多分がんばる。
松本：それ絶対やらないやつ
鈴木：あはは笑　バレた。
松本：バレるっしょ。
：
鈴木：はー。ま、いっか。また明日な。
松本：うん。また明日。
：
鈴木：じゃな。
松本：じゃな。
：
：（余韻　間２秒）
：
終演：

・台本（ゆるボイ！）
【ソフトBL】【2人用声劇台本】男友達～イケメン松本とフツメン鈴木～
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・台本制作者
ﾆｸｷｭｰP