- メンヘラ
- 少女
- 切ない
公開日2023年06月02日 20:49
更新日2023年06月02日 20:49
文字数
1615文字(約 5分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
私は何故、この世に生まれたのか。
なんのために。
なぜ神は、こんな出来損ないの私を産んだのか。
何か理由があるのか。
生きていることの意味がみつからない女子が、苦しみ、悩んでいます。
彼女に出口への光は見つかるのでしょうか。
なんのために。
なぜ神は、こんな出来損ないの私を産んだのか。
何か理由があるのか。
生きていることの意味がみつからない女子が、苦しみ、悩んでいます。
彼女に出口への光は見つかるのでしょうか。
本編
★★★★★★★★★★★★
台本をご覧いただきましてありがとうございます!
本文中、「――」の記述がありましたら、ト書きですので音声化不要です。
★★★★★★★★★★★★
辛い。
悲しい。
寂しい。
私は何故、この世に生まれたのか。
なんのために。
なぜ神は、こんな出来損ないの私を産んだのか。
何か理由があるのか。
全く理解が出来ない。
私は何も持たない。
無力だ。
本当に無力だ。
前が見えない。
後ろも見えない。
右も左も見えない。
真っ暗だ。
真っ暗闇の中を、私は彷徨《さまよ》い続ける。
ふらふらと何の目的も無く世の中をただ浮遊している、ただそれだけの存在だ。
仮に私が、今この世から居なくなったとしても、世の中には何の影響も無い。
私が居なくなったことなんて誰も気づかない。
ただそれだけの存在だ。
私なんて、この世に生まれてこなければ良かったのに。
両親が結ばれて、母親の胎内で、父親から放たれた3億の勇者の中から私が、ただ1人、王女と結ばれたのだ。
何故、私が結ばれたのだ。
そして何故、私が生まれたのか。
3億人の中から、ただ1人。
普通に考えたら絶望的に低い確率なのに、何故、私なんかが選ばれたのか。
本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。
本当に不思議でしか無い。
心から他の勇者達に、私の命を譲りたかったと、つくづく思う。
こんな私が生まれたと知ったら、散っていった勇者達も浮かばれないことだろう。
こんな、何の取柄もない役に立たない人間。
もっと他に優秀な勇者がいただろうに。
もし、転生輪廻があるとしたら、次は、迷うことなく違う勇者に王女を譲ろうと思う。
戦うことも無く。
そっと消えようと思う。
だから、許して。
私が、この世界に生まれたことを。
許してください。
だから、神様。
今すぐに、私がこの世から居なくなることを許してください。
今すぐに、私がこの世から消えることを許してください。
今すぐに、私が……
――(間1秒 溜め)
でも。
でも、こうも思うのだ。
自らの意志ではなく、天の神から呼ばれて、この世から去った人たちが、たくさん居る。
その人たちは、自ら命を絶とうとする私のことを許してくれるだろうか。
不本意に、この世を去ってしまった人々に、私の寿命をわけることができたら良いのに。
そう考えたら、志半《こころざしなか》ばにして死んでいった人たちのことを考えたら、自《みずか》らこの手で自分を殺《あや》めることなんて出来る訳がない。
出来損ないの私のことを神が呼ばない限り、私はこの世から消えることが出来ないのだ。
――(間1秒)
お願いです。神様。
助けてください。
私に希望をください。
生きる希望を。
生きる目的を。
そして生きる勇気を。
そうしたら勇者達も、少しは救われるかも知れません。
――(間1秒)
以前、私の父が言っていた。
人間は生まれた、この世に生を受けた時点で、
3億の勇者から勝ち残った「エリート」なのだと。
だから、敗れ去った3億もの勇者のために、お前は生きなければならないと。
生きるべきなのだと。
――(間1秒)
これが父の言う生きる意味。
神様、これが私の生きる目的なのですか。
3億もの勇者のために生きることが、私の目的になると言うことですか。
私が生きることが、私なんかのために散っていった勇者達への弔《とむら》いになるのでしょうか。
希望になるのでしょうか。
そう考えることが出来たなら、ほんの少し生きる希望が私にも沸いてくるかもしれません。
――(間1秒)
そうだ。
私は、彼らのために生きていく。
彼らのために生きていこう。
神様、ありがとう。
もう少し生きてみよう。
彼らのために。
3億の勇者のために。
★★★★★★★★★★★★
お読み頂きまして、ありがとうございました!
是非、「いいね」、「ブックマーク登録」を
お願いいたします!
youtube等で作品を形にして頂いた際は、
一言連絡頂けたらありがたいです。
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私は何故、この世に生まれたのか。
なんのために。
なぜ神は、こんな出来損ないの私を産んだのか。
何か理由があるのか。
全く理解が出来ない。
私は何も持たない。
無力だ。
本当に無力だ。
前が見えない。
後ろも見えない。
右も左も見えない。
真っ暗だ。
真っ暗闇の中を、私は彷徨《さまよ》い続ける。
ふらふらと何の目的も無く世の中をただ浮遊している、ただそれだけの存在だ。
仮に私が、今この世から居なくなったとしても、世の中には何の影響も無い。
私が居なくなったことなんて誰も気づかない。
ただそれだけの存在だ。
私なんて、この世に生まれてこなければ良かったのに。
両親が結ばれて、母親の胎内で、父親から放たれた3億の勇者の中から私が、ただ1人、王女と結ばれたのだ。
何故、私が結ばれたのだ。
そして何故、私が生まれたのか。
3億人の中から、ただ1人。
普通に考えたら絶望的に低い確率なのに、何故、私なんかが選ばれたのか。
本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。
本当に不思議でしか無い。
心から他の勇者達に、私の命を譲りたかったと、つくづく思う。
こんな私が生まれたと知ったら、散っていった勇者達も浮かばれないことだろう。
こんな、何の取柄もない役に立たない人間。
もっと他に優秀な勇者がいただろうに。
もし、転生輪廻があるとしたら、次は、迷うことなく違う勇者に王女を譲ろうと思う。
戦うことも無く。
そっと消えようと思う。
だから、許して。
私が、この世界に生まれたことを。
許してください。
だから、神様。
今すぐに、私がこの世から居なくなることを許してください。
今すぐに、私がこの世から消えることを許してください。
今すぐに、私が……
――(間1秒 溜め)
でも。
でも、こうも思うのだ。
自らの意志ではなく、天の神から呼ばれて、この世から去った人たちが、たくさん居る。
その人たちは、自ら命を絶とうとする私のことを許してくれるだろうか。
不本意に、この世を去ってしまった人々に、私の寿命をわけることができたら良いのに。
そう考えたら、志半《こころざしなか》ばにして死んでいった人たちのことを考えたら、自《みずか》らこの手で自分を殺《あや》めることなんて出来る訳がない。
出来損ないの私のことを神が呼ばない限り、私はこの世から消えることが出来ないのだ。
――(間1秒)
お願いです。神様。
助けてください。
私に希望をください。
生きる希望を。
生きる目的を。
そして生きる勇気を。
そうしたら勇者達も、少しは救われるかも知れません。
――(間1秒)
以前、私の父が言っていた。
人間は生まれた、この世に生を受けた時点で、
3億の勇者から勝ち残った「エリート」なのだと。
だから、敗れ去った3億もの勇者のために、お前は生きなければならないと。
生きるべきなのだと。
――(間1秒)
これが父の言う生きる意味。
神様、これが私の生きる目的なのですか。
3億もの勇者のために生きることが、私の目的になると言うことですか。
私が生きることが、私なんかのために散っていった勇者達への弔《とむら》いになるのでしょうか。
希望になるのでしょうか。
そう考えることが出来たなら、ほんの少し生きる希望が私にも沸いてくるかもしれません。
――(間1秒)
そうだ。
私は、彼らのために生きていく。
彼らのために生きていこう。
神様、ありがとう。
もう少し生きてみよう。
彼らのために。
3億の勇者のために。
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猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
ゆるふわ台本多め
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