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【恋愛相談/女声2名】求める彼氏~悩める乙女シリーズ~
written by ニクキューP
  • 癒し
  • お姉さん
  • 学生
  • 恋愛相談
公開日2023年06月23日 20:46 更新日2023年06月23日 20:46
文字数
3230文字(約 10分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
2 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
とある小さな喫茶店。
今日は、いつものマスターの代わりに、妹の美樹がカウンターに立っています。

常連の女子高生が憂鬱そうにお店に入ってきました。
美樹に何か相談があるようです。

美樹
20代半ば
喫茶店のマスターの妹
マスターが店にいないときに、若者の相談に乗る優しいお姉さん。

理沙
高校一年生。
恋に恋する乙女。
本編
★★★★★★★★★★★★
 台本をご覧いただきましてありがとうございます!
 本文中、「――」の記述がありましたら、ト書きですので音声化不要です。

  ※美樹Mは、モノローグで、状況の説明になります。
★★★★★★★★★★★★

美樹M:とある小さな喫茶店。女子高生の理沙が浮かない顔で入ってきました。

美樹M:とある小さな喫茶店。女子高生の理沙が浮かない顔で入ってきました。

美樹:「いらっしゃいませー。あら、理紗ちゃん久しぶりね。」
理紗:「美樹さん、こんにちは。」

美樹:「どう? 元気でやってる?」
理紗:「元気は元気だけど、なんかもう疲れたよー。」

美樹:「あら、どうしたの?」
理紗:「はあ……」

美樹:「彼氏さんと上手くいってないのかな?」
理紗:「え、何でわかるの?!」

: ――笑いながら
美樹:「ふふっ! だって理紗ちゃんが溜息つくときって、大体、恋愛とか彼氏さん絡みよね。」
理紗:「えー……そうかなあ……」

美樹:「でもね。恋愛のことで悩めるなんて、幸せなことなのよ?」
理紗:「そうかなあ……でも、こんな悩みいらないよー!」

美樹:「あらあら。どうしたの?」
理紗:「あのね、最近彼氏が、求めてくるの……」

美樹:「求めてくるって? 何を?」
理紗:「う、うん、言いづらいんだけど……」

: ――理沙の様子に驚く
美樹:「ええっ、本当にどうしたの?! 深刻な悩みみたいね。良かったら教えてくれる?」

  ――言いにくそうに
理紗:「うん、あのね。彼氏が、理紗の身体を……求めてくるの。」

美樹:「ああー、そっかー。それは悩むわね。」
理紗:「でしょー?」

美樹:「彼氏さんとは、付き合ってどのくらい?」
理紗:「3ヶ月くらいかな。」

美樹:「3ヶ月かあ、まあ、理沙ちゃんと同級生の彼氏さんとしたら、頃合《ころあ》いと言えば、頃合いかあ。」
理紗:「そうなの?」

美樹:「まあ、きっと今までも言い出せずにいたのだろう、とは思うわね。」
理紗:「そうなんだあ……」

美樹:「まあ、そうね。ところで理紗ちゃんはどうなの?」
理紗:「どう、って?」

美樹:「彼氏さんの気持ちに応《こた》えるつもりはあるの?」
理紗:「うーん。悩んでる。」

美樹:「そっか。」
理紗:「なんかね、彼氏から、ダメだったら別れる、みたいなこと言われ始めてる。」

美樹:「あらあら、別れるかあ、それは辛いわね。」
理紗:「そうなの。好きだったら出来るでしょ? って。それとこれとは別なのに!」

美樹:「そうだよね。女の子側からしたらね。大切なことだからね。」
理紗:「うん。」

美樹:「じゃあ、別れるの?」
理紗:「別れ……たくない。」

美樹:「ふふっ、なるほどね。」

 ――切実に
理紗:「美樹さあん! 私、どうすれば良いの?!」

美樹:「まあ、最終的には理紗ちゃんが決めることだけれど、別れるのがイヤだからって、中途半端な状態で身体を許すのは良くないと私は思うな。」
理紗:「そうだよね。でも、彼氏が別れるって言うから、それもイヤで本当に困ってる。」

美樹:「ふふふっ、彼氏さんも罪な男の子ね。」
理紗:「もう! 笑い事じゃないよう!」

美樹:「あら、ごめんなさい。えっとね。仮に、仮によ? 理紗ちゃんが今の状況で、別れるのがイヤだから、彼氏の言うことを受け入れたとする。」
理紗:「うん、それで?」

美樹:「あのね? 男の子は冒険家なの。」
理紗:「え、何いきなり。冒険家? どう言うこと?」

美樹:「男の子は、目標を達成したら、更に未知なる世界を追い求める。」
理紗:「未知なる世界?」

美樹:「そう。今回、理紗ちゃんが彼から「言うことを聞いてくれなきゃ別れる。」って言われて、そこで理紗ちゃんが折れて、彼氏の気持ちを受け入れたとする。」
理紗:「うん、もう既に受け入れそうになってる。」

美樹:「でも、そうするとね? 目的を達成した彼氏は、次の欲望を満たすために、また理紗ちゃんに新しい何かを要求すると思うの。」
理紗:「ええっ?!」

美樹:「そして、彼の要求を受け入れてしまった理沙ちゃんに味をしめて、事ある毎《ごと》に、「別れ」と言う切り札を彼は何回も出してくる。」
理紗:「うう……それは困る。」

美樹:「だからね、お互いが納得した形で、前に進んだ方が良いと思うの。」
理紗:「納得かあ……」

美樹:「そう、納得。考え方として、理紗ちゃんが別れるのがイヤだから、ではなくて、自分はどうしたいか、その上で、彼とどうすれば良いかを最優先で考えて?」
理紗:「うう、難しい。」

美樹:「うん、難しいね。」
理紗:「そんなー! 美樹さん、他人事でしょ? ひどい!」

美樹:「そんなことないわよ。理紗ちゃんは、高校生で、これから何人もの人と付き合っていくと思うの。」
理紗:「何人もって! そんなビッチじゃないもん!」

美樹:「ふふっ。恋愛じゃ無くても、あらゆる人と関係を築き上げていくってことかな。」
理紗:「そっかあ……びっくりした。」

美樹:「相手から、別れるとか、辞めるって切り札を使われて、その度に受け入れてたら、自分のためにも相手のためにも良くないことだと思うの。」
理紗:「そっかあ……そうだよね。」

美樹:「だから、理紗ちゃんも自分の意見が受け入れられないからって、彼氏さんに別れるとか言っちゃダメよ?」
理紗:「理紗、そんなこと言わないもんっ!」

美樹:「ふふっ。だからね。彼氏さんにも、何で理紗ちゃんと付き合っているのか、身体だけが目的で理沙ちゃんと付き合っているのかを再認識して貰うと良いかもしれないわね。」
理紗:「そっかー。確かにもう、最近の彼氏の話って、そればっかり。俺のこと好きじゃないんだー。好きだったら出来るよねー。とか。もう、気が狂いそう。」

美樹:「そっかー。彼氏さんも悩んでいると思うわ。何で自分の気持ちが、理紗ちゃんに伝わらないのかって。」
理紗:「彼氏も悩んでる?」

美樹:「そう。悩んで悩んで眠れないくらいじゃないかな。」
理紗:「そっかあ……」

美樹:「だから、1回、落ち着いて、彼と話し合うのが良いと思うわ。」
理紗:「ちゃんと、か。でも、いっつも言い合いになっちゃって、気まずくなって、もういいよっ! って、なっちゃうからなあ。」

美樹:「そうなのよね。だから、理紗ちゃんも彼氏の要求に応えるためには、どうすれば良いかを考えて? もし、どうしても応えることが出来ないのだったら、そこで初めて、最後の別れと言う選択肢を考えても良いと思う。」
理紗:「うん、良く考えてみる。別れるのは最終的な選択肢か。わかった。」

美樹:「うん、好き合っていても別れなければならない時だって少なからずあるけれど、なるべくなら続けて行けた方が良いから。」
理紗:「好きで別れるって本当に辛いよね。」

美樹:「理紗ちゃんも、今まで彼氏さんと色々あったけれど、ちゃんと乗り越えてこれたじゃない。きっと今度も大丈夫よ!」
理紗:「うん! ちゃんと考えてみる!」

美樹:「それが良いわ。」
理紗:「ありがとう美樹さん! なんかスッキリした気がする。また相談に乗ってくれる?」

美樹:「もちろん! いつでも来て。」
理紗:「ありがとう! 美樹さん、理紗のお姉さんだったら良かったのに。えへへ。」

美樹:「ふふっ。私は理紗ちゃんのこと大事な妹だと思っているわ。」
理紗:「本当にっ! 嬉しい!」

美樹:「本当よ。だから、またいらっしゃい。」
理紗:「うん! また来る! じゃあね!」

 ――間を取る
美樹:「高校生かー。まだまだ、たくさん失敗して、たくさんやり直せる大切な時期。今のうちに色んな経験を積み重ねてね。」

 ――間を取る

美樹M:美樹は、理沙の後姿を見ながら呟きました

 ――間を取る
 
終演:

★★★★★★★★★★★★
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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
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・台本制作者
ニクキューP
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猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
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