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ドSでヤンデレの雰囲気ただよう不良の同級生に管理されてしまう
written by 犬アキラ
  • ヤンデレ
  • 不良 / ヤンキー
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3632文字(約 12分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
番長
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、何の変哲もない普通の男の子です。
ある日、ひょんな事から不良の後輩を助けたあなたは、
そのお礼にと、姉貴分である“番長”から呼び出しを受けますが…
(前作「ちょっぴりヤンデレな不良の後輩に懐かれる」と
世界線は同じですが、単体でもお楽しみ頂けます)
本編
あ、あのさ!

もう帰んのか?

そっか。あー、あのさ。

ちょっと、ツラ貸せよ。

え?いや、違う違う!カツアゲとかじゃねーって!

あー、こないだ、お前、あたしの舎弟を助けてくれただろ?
その礼がまだだったからさ。

いや、だから、ボコボコにするとか、そういうことじゃねーよ!
お前、マンガの読みすぎじゃねーか?

あっ!おい!逃げんな!
アタシがお前に絡んでるみたいになんだろが!

おまっ、ばかっ、ちょっとこっち来い!

ガチャン!
(鍵をかける音)

ふぅ、ちょうどいいとこに空き教室があったな。

暴れんな、椅子にしばりつけてやるからよ。

え?何でチェーンなんて持ってるのかって?

何言ってんだ、アタシは番長だぞ。
チェーンは番長のたしなみだろが。

おい、うるさくするなよ。

騒いだら……分かってんだろうな?(耳元で囁く)

よーし、いい子だ。
素直な奴は、嫌いじゃないぜ。

これでよし、と……。

あ?お金はあんまり持ってません、だぁ?

だから、カツアゲじゃねーっての!
アタシはお礼を言いたいだけだ、って言ってんだろうが!

え?どう見てもそういう感じじゃない?

あー、…まぁ、そうか。
い、いや、だって、お前が暴れるから…

と、とにかく、アタシの話が済むまではそのままだ!
いいな!

あー、そんでだ。
まずは、ありがとう、だ。

よく、アタシの舎弟を助けてくれた。
話は聞いたよ。

アタシがいない時に、他の学校の奴らが大勢乗り込んできて、
あのバカはそれを一人で迎え撃った。

そこをお前が、非常ベルを押して、校庭中のスプリンクラーぶっ放して、
一緒に逃げてくれたんだろ?

話を聞いた時は耳を疑ったよ。
まさか、お前みたいな人畜無害な奴が、そんな事やらかすなんてな。
そんなやり方、私でも思いつかねー。

でも、とにかく、助かった。

舎弟の受けた恩は、姉貴分であるアタシが返すのが筋ってもんだ。

礼として、お前のしてほしいことを、何でもひとつしてやるよ。

あ、え、エッチなのはダメだぞ!!
そ、そういうのは、ちゃんと付き合ってから…

じゃなくて…

…っ、な、何でもねーよ!!

(少し間を空けて)

…ハ?

膝枕してほしい…?

え、何、お前、そういう趣味なの?

う、うーん…膝枕か…
ま、まぁ、別に、エッチではないけど…

いやでも、さすがに恥ずかしいっつうか…

…え?番長のくせに一度言ったことを破るのかって?

…あのさ、お前のその底なしの度胸、なんなの?

お前は今、番長であるアタシにチェーンで縛られて動けない状態なんだぜ?
この間の事といい、お前、なんなら、アタシより肝座ってんじゃねぇのか?

ふふ…あははははっ!!

いいぜ!気に入った!

お前、今日から、アタシのもんな。

あん?何か文句あんのかよ。

お前、別に女がいるわけでもねーんだろ?

…あ、ちょっと待て。

お前、まさかアタシの舎弟に手ぇ出してねーだろうな?

聞いた話じゃ、よく、朝一緒に来てるらしいじゃねーか。

あいつは最近、ことあるごとにお前の話ばっかりしやがる。

今朝のアニキは寝ぐせがついてて可愛かった、だの、
カバン持ってあげたいのに、全然持たせてくれないんす、だの、
どうでもいいことばっかり、嬉しそうに話すんだよ。

アイツが嬉しそうなのはアタシも嬉しいけどよ、
アイツは純粋なヤツだ。

もし、もてあそんでんだったら、ただじゃすまさねーぞ?

……いや、お前をアタシのもんにしちまえば、全部解決するか。

…膝枕だったな?

いいぜ、やってやるよ。

いーや、チェーンはそのままだ。
変なトコ触られたらたまんねーからな。

ほら、そのまま、こっちにごろーんしな。

よーし、いい子だ。

ははっ。お前、犬みてーだな。

犬ってさ、あごの下なでられると喜ぶよな。

このデッカイ犬はどうかな?

…ハハ、くすぐったそうだな。

…オイ、動くなよ。(耳元でドスをきかせる)

しつけのなってねー野良犬だな。
こりゃ、しっかり首輪つけとかねーといけねーなぁ…?

よーし、今日からアタシがお前のご主人様だ。
いいな?

…不満そうだな。

…はは。その反抗的な目、たまんねーな。

あ?ドン引きしてんじゃねーよ。

最初から従順じゃおもしろくねーだろ?
ちょっとずつ、負けを認めさせるのが楽しーんだろーが…


さぁて、どうやってアタシのものにしてやろーか…


…膝枕を要求するくらいだ。

お前の好きなこと、だいたい想像つくぜ…

たとえば、こういうのとか…(耳元で囁く)

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

ははっ、ビクってなってやんの。

お前、耳弱いんだろ。

はっ、アタシをナメんじゃねーぞ。

アタシは、一目見ただけで、そいつの弱点が分かっちまうんだ。

ケンカで培った野生の勘ってヤツだな。

お前の弱点は、そうだな…

ざっと見たところ、4つはある。

ま、もちろん、わざわざ教えてはやんねーけどな…(耳元で囁く)

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

ははっ…

…いい目するじゃねーか…最高にそそるぜ…(耳元で囁く)

お前、才能あるぜ。人をいじめたくさせる才能がな。

今度は、両耳に指つっこんで、ぐりぐりしてやるよ。

ぐりぐり…ぐりぐり…

はははッ!!

どうだ?
不良の女に身動き取れなくされて、両耳いじめられる気分は…?

まさか…
気持ちよくなってんじゃねーよなぁ…?

なぁ、さっきまでの反抗的な態度はどうしたよ…?

もう、ふ抜けた顔になっちまってるぜ…

…どうだ?アタシのモンになるか?

(少し間を空けて)

…強情だな。ふーむ。もう一歩ってところか…

じゃあ、次は、頭と、あごを同時になで回してやるよ…

ほれ、わしゃわしゃ、わしゃわしゃ。

…どうだ?気持ちいいだろ。

うちの犬も、これやってやると喜ぶんだよ。

そうだよ、お前は犬と一緒ってことだな。ハハ。

なぁ、いじめられた後に甘やかされるの、好きだろ…?

アタシのもんになれば、こういうこと、毎日してやるぜ…(耳元で囁く)

飼い犬の面倒はしっかり見る。当たり前だろ…?

ただし、ちゃあんと、お利口にしてたらな…

…どうだ?もう、何も考えたくなくなっただろ?

(少し間を空けて)

…へぇ~…。

まだ堕ちないのか。

くくっ…くくくっ…

イイね。お前、やっぱり最高だわ。

認めてやるよ。お前は“強敵”だ。

そうだな…そしたら、今日はここまでにしといてやるよ。

お前の事は、じっくり時間をかけて、負けさせてやる…

さて…

じゃあ最後に…

おっと、動くんじゃねえぞ…

あ?バーカ、キスじゃねーよ…

ちょっと首筋に、噛みつくだけだ…(耳元で囁く)

がぶっ。

ふぁか、ううぉくなっへの(バカ、動くなっての)…

(少し間を空ける)

ふぅ。

…痛かったか?

はは、悪ぃな。

ペロッ…(首筋を舐める)

この噛み跡が、首輪の代わりだ。

いいか?これは、アタシがお前につけた首輪だ。

間違っても、他の女にシッポふるんじゃねーぞ…?

たとえ、アタシの舎弟でも、だ…。

わかったな。

だいたい、こっちは去年からお前に目ぇつけてんだ…(小声で呟く)
ようやく、こうやって近づくチャンスがめぐって来たんだ。(小声で呟く)
今さら、他の女に渡せるかよ…(小声で呟く)

あぁ?な、何でもねーよ!

ホラ、チェーンほどいてやったぞ。

今日はもう帰っちまいな。

あ、そうだ、来週は予定空けとけよ。

アタシの買い物に付き合ってもらうから。

犬には散歩も必要だからな。

あ!?べ、別にデートじゃねえよ、調子乗んな、ぶっとばすぞ!?

…ま、どっちにしろお前は毎日ここに来るから、
予定を空けとくとか、空けとかないとか、関係ないんだけどな。

あ?

毎日は来ない?

ふーん、そうか…?

まぁ、別に来なくても、取って食いやしねーけど…

でも、お前、口ではそう言いながら、もう、うちの犬と同じ目ぇしてるけどな。
もう、アタシには逆らえないんじゃねーか?

ハハハ。

…一応言っとくけど、人を負かすのに有効なのは、力だけじゃない。

ここでお前をぶん殴って、言う事を聞かせるのなんか、正直簡単だ。

でもな、力だけじゃ、“番長”にはなれねー…

アタシは、こう見えて、搦(から)め手の方が得意なんだぜ。

なぁ…(耳元で囁く)

今日は、耳だけだったけど…(耳元で囁く)

お前、自分で、自分の弱点、分かってるよな…?(耳元で囁く)

あァ、そうだ…(耳元で囁く)
アタシにも、全部バレてる…(耳元で囁く)

…明日は、いったい、何されちゃうんだろうな…?(耳元で囁く)

くくっ。

せいぜい、覚悟しとくこったな。

知ってるか?噛まれた跡ってのは、なかなか消えねーんだ。

はは、とんだ不良に目ぇつけられちまったな?

ま、運がなかったと思って、あきらめな…

じゃあ、また明日な。

ガチャン。(鍵を空けて外に出る音)


ハァ…。(ため息)

舎弟を助けてくれた礼をするつもりだったのに、何か変な展開になっちまったな。

あいつを前にすると、どうにも自分が抑えらんねー…。

なーにが、搦(から)め手の方が得意だよ…

初めてやったわ、あんなこと。

番長たるもの、いかなる時でも冷静でなきゃいけねーのに…

あいつの目の奥に、舎弟がチラついた瞬間、嫉妬しちまった…

自分が自分じゃなくなったみてーだ…

ま、まさか…く、首筋に、噛みついちまうなんて…

そんなことするつもりなかったのに…

どういう感情なんだよ、これ…?

はぁ…アタシも、まだまだだな…

…あいつの事は、舎弟に譲ってやるつもりだったが…

やっぱり、自分の心に嘘はつけねーな。

舎弟とは、近いうちに、決着を着けることになるんだろうな…

まったく、どいつもこいつも、とんだ強敵だぜ…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ドSでヤンデレの雰囲気ただよう不良の同級生に管理されてしまう
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
有償販売利用の条件
全て有償利用可能です。
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