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未来から来たと言い張るお姉さん探偵が、ポンコツでヤンデレだった
written by 犬アキラ
  • おねショタ
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1921文字(約 6分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
男の子
視聴者役柄
お姉さん
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、ごく普通の男の子です。
ある日帰ろうとしていると、
不意に知らないお姉さんに呼び止められました。
未来から来たと言い張る彼女は、
強引にあなたを言いくるめて…?
本編
やあ、こんにちは。

突然なんだけど、僕は、未来から来た。

ああ!通報しようとしないでくれ!

話を聞いてくれ、本当の事なんだ。

実は、僕は未来の君の婚約者なんだ。

待って!待って!

その証拠に僕は、君自身しか知らないであろう情報を知ってる!

君の胸には、大きなホクロがあるだろ?

君はそれをとても気にしてる。

僕は素敵だと思うけどね。

何で知ってるのかって?

そりゃあ、僕は未来の婚約者なワケだから、ホラ。

体を見る機会だってあるワケだろ?

もう。こんなこと、みなまで言わせないでくれよ。

恥ずかしいんだからさ。はは。

ともかく、大事な話があるんだ。

あんまり人に聞かれていい話じゃない。

僕の事務所まで来てくれないか。

怪しい?

そう言わずに、ホラ、これ。

有名店のロールケーキもあるよ。

なかなか手に入らないヤツ。

君、これ好きでしょ?ふふ。

はは、びっくりした顔しちゃって。

ああ、そうだ。

ちょっとこっちにおいで。

どれ…(耳元で囁く)


ふーっ…(耳に息を吹きかける)



あははははは。

君、こういうのも好きだろう?

知っているんだ。ちゃんと。

君は、毎晩僕にこれをやらせる。

全く、困った旦那様だ…

ふふっ…少しは信じてもらえたかい?

じゃあ、行こうか。


(少し間を空ける)


さぁ、ここだ。入って、入って。

うん、事務所だよ。

女っ気がなくて、申し訳ない。

何をかくそう、僕は探偵をやっていてね。

ああ、分かってる。まずはケーキを食べよう。

そんな期待に満ちた目をされちゃあね…

まったく、君はそんなところも可愛いな…


(少し間を空ける)


さて、本題なんだけど…

さっきも言ったとおり、僕は、未来から来た。

君は、今から10年後、僕と結婚しているんだ。

ああ、そうだ。

今から10年後には、時を渡る技術は、もう確立されているんだ。

しかし、だからといって、
もちろん、誰にでも時を渡ることが許されてる訳じゃない…

タイムトラベルが許されているのは、僕を含めた、一部の人間だけだ。

そう。10年後の僕は、この国のお抱え探偵。

タイムトラベルを許された、数少ない、優れた人間だというわけさ。

驚かせて申し訳ない…

でも、今日、ここにこうしてやってきたのは、理由がある。

実は、君は、このままいくと、今日、帰り道に、車にひかれて死んでしまうんだ。

もしそうなってしまったら、当然、僕と結婚する未来も失われる。

だから、こうして、助けに来た。

こうして、数々の苦難を乗り越え、時を超えて、
君の愛する花嫁が、助けに来たというわけなんだ。

どうだい、感動的なせって…

…感動的な話だろう?

だから、今日は、ここで、僕と過ごすんだ。

今日さえ乗り切ってしまえば…

今日、君が死ぬという、その事象(じしょう)さえ、塗り替えてしまえば…

運命の糸はねじまがり、僕との明るい未来が約束される。

だから、悪いけど、今日はここから出してあげることはできない。

今日は君から目を離してはいけないので、ご飯も一緒だし、

お、お風呂も、それから、寝る時だって、添い寝してあげないと…

そうして、今夜一晩かけて、君の事を篭絡して…

へへ…へ…

あ、ああ…失礼。

な、なにかな。

ああ、そうとも、僕は優秀な探偵だ。

い、いや、違う!決して、探偵の力を使って、君の事を調べ上げた訳じゃあない!!

僕が君の事を知っているのは、未来で僕と付き合っているからだ!

君が、全部僕に教えてくれたからだ!

決してストーカーしてるとかそういうんじゃない!

え?じゃあ、この時代の僕は、どこにいるのかって?

え、えーと…

あー、この時代は、このへんには住んでないから、顔を合わせる事はないよ。

え?

探偵になったのは、未来のハズなのに、何で今の時代に、事務所があるのかって?

う、うるさいな!そこまでの設定は考えてないよ!!

いいから黙って…

…あ。

…くっ…

こうなっては仕方ない。

君の事は、力づくで僕のモノにしてやる…

ああ…そうだ。

僕は、君の事が大好きで、めちゃくちゃストーカーしてた、ただの一般人だ。

さらに言うなら探偵でもないし、当然未来から来たっていうのもウソだ。

うん。でも、ここに君をおびき寄せた時点で、もう僕の勝ちだから。

もう、体がしびれてきただろ?

ケーキの中にしびれ薬を仕込んでおいた。

ああ、過去も未来も関係ない。

大事なのは今、この時だ。

そう。今、君を僕のモノにしてしまえば、未来永劫、君はボクだけのモノ…

タイムトラベルなんかなくたって、僕たちの未来はもう、確定事項だったんだ。

…それでは失礼。(耳元で囁く)


ふーっ…(耳に息を吹きかける)


ふふっ…(耳元で囁く)

いい反応だ…(耳元で囁く)

しょうがない…(耳元で囁く)

君がこれに弱いっていうのは、ごまかしようのない、
たったひとつの事実だもんな…(耳元で囁く)

さぁ、僕と一緒に、最高の未来を作っていこうじゃないか…(耳元で囁く)

僕の、僕だけの、未来の旦那様…(耳元で囁く)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
未来から来たと言い張るお姉さん探偵が、ポンコツでヤンデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
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