あなたには、同棲している彼女がいます。
彼女は、うっかりやで、よくあなたのものを壊してしまいます。
優しいあなたは、いつも許してあげていましたが、
最近、だんだん彼女の行動が不審に思えてきて…？

あっ…

ごめんね…

また、やっちゃった…

このコップ、君が大切にしてたやつだよね…

ごめん、ごめんね…

で、でも、すぐに新しいの買ってあげるから…

い、いいよね、えへへ…

飲み物が飲めれば、何だって一緒だしね…

そうでしょ…？

お、怒ってる？

で、でも、君には、ボクがいるじゃん…？

ボクは、誰よりも君の事を愛しているし、誰よりも君の事を愛しているってことは、
誰よりも君のために行動できるってことであって、ってことは、
君の割れたコップの代わりも、すぐに見つけてあげられるってことだから、
実質君に不都合はないっていうことなんだよ。

分かってくれた？

うん、まぁ、別に、分かってくれなくてもいいよ。

最終的には、君が幸せになってくれればいいから。

でも、君が幸せになるためには、ボクの存在が必要不可欠なので、
そこに関しては分かっておいてくれると嬉しいな。

あ、ねえ、どこに行くの？コンビニ？

ねえ、コンビニに行くだけならスマホはいらないんじゃない？

置いていけば？

ご、ごめん…

君に意見しちゃって…

で、でも、重いかと思って…

君のことを考えてのことだから、ね？

あ、待って、外はまだ寒いから、上着とかちゃんと…

あ、行っちゃった…

結局、スマホ、置いていったんだ…

…

ふふっ…

やっと、手放してくれた、ね…


間


あ、お帰り…

あ、コップ、買ってきてたんだ…

言ってくれれば、ボクが行ったのに…

ごめんね、ボクのせいで、面倒かけて…

で、あの…

お詫びと言ってはなんなんだけど…

あの、これ、スマホ…

うん、君の好きな柄のスマホカバー、この間、買っといた…

あ、嬉しい…？

えへへ…ううん、いいのいいの…

大切にする…？

…うん。そっか。

で、ついでって言ったらなんなんだけど…

君のスマホに入ってた、女の子の連絡先も、全部消しちゃった…

ごめんねごめんね、勝手にごめんね…

でも違うんだよ。

もし君が、他の女の子とお話なんかして、その分、ボクと話す時間が減っちゃったら、
それは、君のために良くないことだからね。

君が幸せになれない可能性のある選択肢は極力つぶして、
ボクが君を幸せにする。

それが一番、君にとっていい未来になるはずだから、ね。ね！？

こうやって、君の大切なモノを壊しつくして、君の大切なモノがボクだけになっちゃえば、
君は、ボクしか見れなくなる…

そうなれば、君のことを幸せにできる力を持つボクが、君のことを幸せにしてあげられる！！

そんなに怒っちゃって…

まだ、分かってくれないの…

ボク、君の事は大好きだけど、そうやってダダをこねるところは、ちょっとだけ嫌いかな。

ボクに嫌われたら、君は幸せになれなくなっちゃうから、
君は、多少なりとも、ボクに歩み寄る努力をするべきだと思う。

…そんなに文句言うんだったら、体で分からせてあげようか。（耳元で囁く）

ほら、そんなくだらない物捨てて、こっちに座って。（耳元で囁く）

それじゃ…いくよ…（耳元で囁く）


ふーっ…（耳に息を吹きかける）


ほら。（耳元で囁く）

いっつもやってあげてるのに、もう体が震えちゃったね。（耳元で囁く）

君は、耐えるっていう言葉を知らないのかな？（耳元で囁く）

まぁ、別に可愛いからいいんだけどね…（耳元で囁く）


ふーっ…（耳に息を吹きかける）


ああ…声出しちゃった。（耳元で囁く）

そんなに良かった？（耳元で囁く）

良すぎてごめんね。（耳元で囁く）

こんなの知っちゃったら、もう君は、これなしじゃ幸せになれないもんね。（耳元で囁く）

こんなの味合わせちゃって、ほんとにごめんね。（耳元で囁く）

ちゃんとボクが責任取って、君のこと幸せにしてあげるからね。（耳元で囁く）

それじゃあ、さっきのスマホカバーも返して。

アレももう壊しちゃうから。

だってアレももう君の大切なモノになっちゃったんでしょ？

君の大切なモノは、ボク以外全部壊していかなきゃいけないから。

だから、

早くちょうだい。君の大切なモノ、全部、ね。（耳元で囁く）

・台本（ゆるボイ！）
何を言っているのか分からない気弱なボクっ娘彼女に、大切なものを奪われる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ