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ボクっ娘でポンコツな年上博士の、ヤンデレバレンタイン
written by 犬アキラ
  • ヤンデレ
  • ボクっ娘
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1924文字(約 6分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
博士
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、怪しげな“博士”の元に通っています。
彼女は、日夜研究に没頭しているようですが、
やる事なす事うまくいかず、生活力もありません。
そんな博士のもとを訪れると、少しいつもと違う様子。
そういえば、今日はバレンタインデーでした…
本編
やあ。少年じゃないか。

いらっしゃい。

どうだい、調子は…

ボクの方は、あんまりよろしくはないね。

ちょっと、指を5本ほど切ってしまってね。

ああ、いや、大した事はないんだ…

違うよ!酔っぱらってケガしたワケじゃない!!

君は、ボクを何だと思ってるんだい!?

いっつもお酒飲んでるダメ人間?

ぐっ…

い、今に見てろよ…

ああ!そうだ少年!

君が、今日ここに来た理由を当ててあげようか?

ふっふっふ。

お見通しだぜ?

ボクだって、馬鹿じゃあない…

何を隠そう、今日は、そう。バレンタインだ!

モテない君は、ボクにチョコをもらいたくて、ここにやって来た!

違うかい?ふふふ…


(少し間を空ける)


えっ!?

違うの!?

嘘じゃん!!

バレンタインの日に女を訪ねる理由が、それ以外あるの!?

借りてた鍋を、返しに来た?

えぇ…

ああ、そう…

そりゃ、どうも…

おいしい鍋が食べれた?

あー、そりゃ、よござんした…

まぁ、ボクは博士なので、大きい鍋とかも、持ってるからね…

はい…

じゃなくてぇ!!!

そうじゃないだろ、このとーへんぼくがぁ!!

今日はバレンタインなんだぜ!?

君のために、チョコを作ったんだよボクはぁ!!

慣れないことしたから、もうボクの指はズタズタだ!!

余裕かましてんじゃないよぉ!

ボクのチョコが、食べたいと言え~!!


(少し間を空ける)


はぁ…はぁ…

ごめん…少し、取り乱した…

いや…飲んでないよ…

シラフで、これなんだ…面目ない…

え…チョコ、もらってくれるのかい…?

あ、ありがとう…

い、いや、ちょっと待て…

ありがとうって、君が言うべき所じゃないのかい、ここは?

だって、ボクみたいな美女のチョコがもらえるんだよ?

それを、何で、ボクが無理やり君に渡したみたいになってるんだよ…

納得できない!

ねえ、お礼言って!

ボクにチョコもらえて嬉しいって言ってぇ~!


(少し間を空ける)


そうだね!欲しいね!嬉しいね!じゃああげる!

ハイ!!これ!!

手作りだから!

本命だから!

どうぞ!今食べて!今!

え?び、媚薬なんか入れてないよ!

だから、君は、ボクを何だと思ってるのさ!もう!!


(少し間を空ける)


ど、どう、かな…

その、何回も作り直したし、何回も味見したから、
大丈夫だとは思うんだけど…

お、おいしい!?

ホントに!?

よ、良かったぁ~~…

だって、ボク、今回は、マジで頑張ったからさ…

あ、そうだ…

その。

チョコが上手くいかなかった時用に、もういっこプレゼント用意してるんだけど。

ついでに、いる?


(少し間を空ける)


ええと…その…

ボクを召し上がれ…みたいな?

う…そんな、可愛そうな人を見る目で見るなぁ!

見てよ!この白衣の下!

頑張って、自分で自分にリボンを巻いたんだが!?

見てよ!

この太ももとか、おいしそうでしょ!

きみ、こういうの好きじゃないか!

ボクは、きみのことなら何でも知って…


(少し間を空ける)


おっ?

どうした?

ふらっとしてきた?

それに、体が熱くなってきた…?

あはは。

そりゃ、そうだろうね。(低い声で)

やだなぁ…

媚薬なんか、入れてないって言っただろ?

そんなモノ、ポンコツのボクに作れるハズがない…

このチョコに入れたのは、精力増強剤と、それから、

…ちょっと、強いお酒を入れといただーけ。

さて。

もうちょっと、近づいてみようか。

ふーっ…(耳に息を吹きかける)


ふふっ…

どうだい。

ボクのことを、召し上がりたくなってきただろう…?(耳元で囁く)

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

すごいねえ…体、びくびくさせちゃって。

きみが興奮しちゃってるのが、手に取るように伝わってくる…

ああ…その切ない表情、たまらないよ…

ふふっ…

油断した、きみが悪い…

いい加減、人を疑うということを、覚えなければいけないよ…

ボクのチョコを一口かじった時点で、もう、きみの敗北は決まっていた…

わざと、指のキズとかを見せつけて、同情を誘って…

きみが、チョコを食べざるを得ない状況を作った…

そう、決して、ボクがポンコツだからじゃあない…


さあ…

いつでもいいよ…

もう、何も考えられないだろう…?

きみのその、熱く燃えたぎるビターチョコレートで、

ボクを、めちゃくちゃにしていいんだ…(耳元で囁く)

ほら…

早く…


(少し間を空ける)


おっと。

なるほど。最初は、ハグからってわけだね。

いいじゃないか。

ん…?

ちょ、ちょっと?

そんなに体重をかけないでくれ。

お、重ッ!!

ちょ、ええ!?

押し倒すにしても、もうちょっと優しく…!

うわぁぁぁーーー!


(少し間を空ける)


い、いてて…

きゅ、急にどうしたんだい。

そんなに、ボクにメロメロになっちゃったのか…?

ん…?

あ、あれ…?

寝ちゃって、る…?

あ、あちゃ~…

ちょっと、お酒、強すぎたか…

あ~…失敗、失敗…

これだから、ボクはダメなんだよなぁ…

まぁ、いいや。

きみに覆いかぶさられてるのも、悪くはないし…

今年は、これくらいで許してあげよう…

次こそは、きみを手に入れてみせる…

また来年、リベンジするからね…

今度こそ、覚悟しといてね…(耳元で囁く)

ふふっ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ボクっ娘でポンコツな年上博士の、ヤンデレバレンタイン
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
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