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ボクっ娘の天才外科医が、ヤンデレな上にサイコパスだった
written by 犬アキラ
  • 医者
  • ヤンデレ
  • ボクっ娘
  • サイコパス
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2198文字(約 7分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
医者
視聴者役柄
患者
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、ごく普通の学生の男の子。
ある日、カゼを引いて病院に行くと、
主治医にいきなり入院させられてしまいました。
どうも、レントゲンに怪しい影が映っており、
検査が必要だということらしいのですが…
本編
おはよう、少年。

調子はどうかな?

問題ない?そっか。

急に検査入院させちゃって、悪かったね。

レントゲンで変な影が見えたから、どうしても気になっちゃって。

君に何かあったら、困るからね。

ボクは君の主治医だ。ボクの目の黒いうちは、どんな小さな病気も見逃さない。

ボクは医者だからね。お金はいっぱいあるから。

君が健康でいてくれさえすれば、ゆくゆくは、ボクが養ってあげられ…

おっと。いや、失礼。何でもないよ。

ところで、君は最近、女の子と遊びすぎじゃないのかな。

きみの学校とこの病院は、隣り合わせだからね。

ここの窓から、見えてるんだよ。
きみが女の子とばっかり喋ってるのは。

あのね、君の年でそういうことばっかりしてるのは、ボクは感心しないな。

学校は勉強をするところだよ?

女の子と喋る場所じゃあない。

恋愛や、異性との交遊なんて、無駄なことだ。

だいたいの場合は、傷ついて終わるだけなんだから。

精神衛生上、よろしくないだろう?

体だけじゃなくて、心のケアも医者の仕事だ。

君は、ボクにだけ心を開いてればいい。

分かったね?


(少し間を空ける)


…納得してなさそうだね。

まぁ、いい。

ところで、検査の結果だけれど。

心して聞いてくれ。


(少し間を空ける)


……実は、君の脳に、腫瘍(しゅよう)ができてる。

一刻も早く手術しないと、かなり危険な状態だ。

…びっくりしたよね。

でも、大丈夫。

ボクは天才だ。

ボクなら…ボクだけが、完璧に君を治せる。安心したまえ。

むしろ、今発見できて、良かったというべきだろう。

君の覚悟さえできたなら、明日にでも、手術をしたいくらいだ。

どうする?


(少し間を空ける)


いや、お金の心配はしなくていいよ。

費用は、全てボクが受け持つ。

いや、気にしないでくれ。

いいかい、ボクは医者である前に、ひとりの人間だ。

ボクにとって一番大事なことは、君が健康になることなんだ。

ボクを信じてくれ。

大変な手術だけど、必ず成功させる。絶対に君を死なせはしない。

いいかい?


(少し間を空ける)


…ありがとう。

この手術は、ボクひとりでやる。

極限まで集中しないといけないのでね。

他の人がいると、気が散るんだ。

では、明日に備えて、今日はしっかり眠っておいてくれ。
じゃあ、おやすみ。


(少し間を空ける)


おはよう。

さあ、これからオペを始めるよ。

全身麻酔をかけるからね。大丈夫。体を楽にして…

おいおい、女の子に連絡なんて、しなくていいんだよ。

次に起きた時は、君はもう………

(少し間を空ける)


何にも、覚えていないんだからね…(低い声で、耳元で囁く)


ふふっ…ふふふふふっ…

眠って、しまったね…

じゃあ、はじめようか…

メス。

…っと、そうだ、ボクしかいないんだった。

そりゃあねえ?

他の人に見られる訳にはいかないもんねえ…?


君の記憶を、消すところなんてさぁ…!!

ごめんねえ!

腫瘍なんて、うそっぱちなんだ!!

だってさあ、君が悪いんだよ?

ボクは、誰よりも小さい時から、君を診(み)てあげてたのに、

これからだって、そうするつもりだったのに…

ちょっと成長したと思ったら、他の女にうつつを抜かしやがって…!

いいかい?

ボクは、君を診る。なら、当然、君は、ボクを見てなきゃいけないだろ…?

なあ!そうだろ!返事しろよ!

あぁ…返事はできないか…手術中だもんね…ハハハ。


(少し間を空ける)


…さぁて、これが君の脳かぁ。

思ったとおり、綺麗な色だ…!ああ、たまらないよ…!!

さあ、ここが記憶中枢(ちゅうすう)だ…

ここを切り取ってしまえば、もう、君の、他の女との思い出は失われる…

…まあ、当然、ボクのことも忘れちゃうわけだけれど。

でも、ボクは変わらず君の主治医のままだ。

全てを忘れた君を、支えて、励(はげ)まして、甘やかして…

改めて、ボクがいないと、生きていけない状態にしてあげるよ…(耳元で囁く)

さあ…いいかい…切ってしまうよ…

(少し間を空ける)

あっはぁ…!!

膿(うみ)が、いっぱい出てきた…!!

ボク以外の女と紡いだ汚い記憶が、どくん、どくんって、全部出ちゃってるよ…!

ふふっ…君の脳、びくびくってして、すっごい可愛い…

ねえ…まだ出るよね…?

ほら、もっと出せ… 全部出せよ…(耳元で囁く)

ボクを怒らせたんだ…

これくらいで、許してもらえると思うなよ…?

膿の、最後の一滴まで、しっかり搾り取ってあげるからね……(耳元で囁く)


(少し間を空ける)


さて、こんなもんかな。

ああ、脳が湿っちゃってるね。乾かしてあげないと。

ふーっ…(脳に息を吹きかける)

ふーっ…(脳に息を吹きかける)

これでよし、と。

さ、あとは縫合(ほうごう)だ。

我ながら、いっさい傷痕(きずあと)の残らない、完璧な施術(せじゅつ)だったなあ。

ボクみたいな優秀な医者が主治医で良かったねぇ。あはは。


(少し間を空ける)


おはよう。

ボクのこと、分からないよね。

いやいや、いいんだ。仕方ない。

君が、命に関わる危険な状態だったから、ボクが手術をしたんだ。

大丈夫。手術はうまくいった。もう、君は健康体さ。

絶対に君を死なせはしないって、ボクは手術前に君と約束した。

ボクはちゃあんと、約束を守った。だから、信頼してくれていいよ。

心配しないで。記憶の有無(うむ)なんてささいなことだ。

生きてさえいればいい…

思い出は、これから新しく作っていけばいいんだから。


では、改めて。

ボクは、君の主治医。そうだね。まあ、君のパートナーだと思ってくれ。

困ったことがあったら、何でもボクに言ってほしい。

この先、何年でも、何十年でも、君の力になるからね。、

これからも…

ああ、いや。

これから、よろしくね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ボクっ娘の天才外科医が、ヤンデレな上にサイコパスだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
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